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第32辛 ギャンブル依存症

隔世の感

あんまり昔の話をするのもアレなんですが、昔のパチ屋さんは設置機種のラインナップだけでもワクワクできるものでした。

よく知らない土地の古いパチ屋に入ると見たこともないような機種が置いてあって、なんだこれ! と詳しい知り合いに電話して教えて貰い「なるほどそういう台か」と腕まくりして打って勝ったり負けたりする。

ネットで調べるだけで設置機種が簡単に分かっちゃうような時代と違い、当時は「知らない店」に感じる冒険心が間違いなくあって、勝ち負けとは別次元で超楽しかったのです。

知らないホールの知らない機種。だからこそ「旅打ち」というのが物凄くロマン溢れるものでしたし、連休ごとにハンドルを握り、まだ見ぬホールを目指すのを趣味とする人が沢山いたとかいないとか。車やバイクが好きな人とパチンコファンの層が実はちょっと被ってるのはそういうことなのかもしれません。

とはいえこの方向の愉しみ方は、5号機移行と共にほぼ終了してしまいました。

機種がどうのとかそういう話じゃなくて「みなし機」の完全撤去を迎えたからね。

これにより各ホールのラインナップは一旦リセットされることになり、5号機黎明のカオス期間を除きほぼ「どの店に行ってもあまり代わり映えしないラインナップ」となってしまったのはご存知の通り。

以降、ホールは自店舗の特色をどうやって打ち出すかに頭を悩ますことなったのでした。

と、同じようなことは5号機から6号機への移行時にも起きており、長くパチスロを嗜んでるオッサンは都合二回もそんなグレートリセットをブチ喰らってます。なので今後も似たようなことはあるだろうなぁと覚悟しつつ今を楽しんでることでしょう。

はい、何が言いたいかというと「ギャンブル依存症」についてです。

先日、SNS上で「ギャンブル依存症」が疑われる人の月の平均使用金額が6万円だよ、というニュース画像が話題になりました。

騒ぎを見て最近放映されたニュースだと勘違いしてる人もいるかもしれませんが、これは厚生労働省による「ギャンブル依存症対策基本法」関連の研究結果報告なので、知ってる人からすると「なぜ今これが」みたいな感じかもしれません。なんせ2017年頃のニュースのスクショですからね。

んで、調査結果そのものについては置いといてなぜこれがいまバズってるのかということのみを抜き出して考えると、これがなかなか示唆に富んでいて面白い。

要は2017年当時と今の「6万円」という数字の重みの違いというか、当時のパチンコ・パチスロと今の機種の射幸性の違いというのがモロに出てるんじゃないか思った感じです。

だって当時は別に「依存症の奴は月に6万も負けとるぞ」って言われても、そこまで違和感は感じなかったんですね。

もちろんもっと負けてる人は一杯居たと思いますが、そういう人は往々にして「使って良い金」で遊んでたハズ。

なんせ当時は5.5号機の全盛期。10月には悪名高き5.9号機がデビューした年です。件のニュースは9月末の放送だったようなので、ちょうどビタで「パチスロの未来が死ぬほど暗かった頃」に該当。

とにかく機械性能がギャンギャンに締付けの方向にあった時期なので、パチスロという遊びそのものが「中毒患者が必死こいて万券をぶち込むようなもの」じゃなかったんですね。

したがって「6万円」という数字にもそれなりのリアリティがあったわけで。

どっこいそれから8年が経った現在、当時の機種が鼻クソにしか見えないような進化をスマスロが遂げて、改めて「6万円」という数字を見ると「んなワケあるかい」「一日の種銭やんけ」みたいな印象がめちゃめちゃ強く、実際SNSではまずそこを突っ込む人がめちゃ多い。

このあたりの隔世の感が、この画像が改めてバズった理由なんでしょうが、よくよく考えるとこれは結構コワイです。

6万円って普通のサラリーマンからするとまあまあな金額ですし、SBI銀行が2024年に行なった「会社員のお小遣い調査」では男性会社員の平均お小遣い額は3万9千円程度。

女性で3万4千円程(※昼食代込み、飲み代別)だったのを考えると、昼飯を全部抜いた上で小遣いを全部ホールに使い、さらに足りなくて嫁に頼んで二万借りたのもブチ込んでる計算になります。

もちろん今の機種はそれを超えるリターンが期待できるってのもあるんですけど、これ期待値じゃなくて実際の負け額の話なのでそこは置いときましょう。

さらにいうと「ギャンブル依存症」というのは「カネに余裕がある人は別に良い」んですよ。

問題のあるゲーミングでクリティカルにクビをシメてくるのは「カネ」の問題でして、そこがクリアならそもそも依存症のくくりに入れづらい。

それでいうと「使っちゃダメなカネ」を使っちゃうのがそもそもギャンブル依存であって、金額の多寡は実は関係なかったりします。

大王製紙の御曹司がカジノで106億スッて収監されたアレも、もし本人がソレ以上の現金を持ってて106億が鼻クソのみたいな金額だったんなら別に依存でもなんでもない。ただの趣味です。

逆に、爪に火を灯すようにして必死に生きてる人にとっては、ジャグラーにぶち込む千円が命を分けることになるかもしれず。

これを入れたらもう死ぬしか無い、という最後の一枚をギャンブルに使っちゃうのが「依存症」なんですね。

繰り返しますけども、17年当時の台はそこまで魅力が無かったんで命は張れなかったんです。

が、今の台はそれをやっちゃう人がいないとも限らず。

実際「6万円」って数字がちっちゃく見えちゃってる時点で、オレはもう今の台は「娯楽」の領域からは余裕でハミ出してると思ってます。

と、こんなのはみんな知ってるわけで。

なのでグレートリセットを二回喰らったらオヤジたちは「長くはないだろうな」と心の何処かで覚悟しつつ、適切な距離でいまの台を楽しんでるのでありました。

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