2024年3月のぱちんこ宣伝広告ガイドライン(第2版)発表以来、カンブリア大爆発の如く無軌道に増えまくった「量産型演者」は、一説によるとその数2000人を超えるとか。
しっかり集計された数字ではないとはいえ、実態としては確かにそんなもんかもなぁと思いつつ、こういうのは速度を上げつつ指数関数的に増えていくモンなので、「近いうちにパチンコホールの数より多くなるかもね」なんて冗談もありました。
筆者なんかもつい1ヶ月くらい前に田舎の方のホールに立ち寄った時、スティッチ(だと思う)の着ぐるみ着た女がアイコス吸いながらガラガラのシマでつまんなそうにスマスロを打ってるのを見て「いよいよ来るところまで来てんなぁ」と思ったもんですが、筆者よりもっといろんなパチ屋に足を伸ばしてるユーザーの方なんかは、そういう「終わってんな」感をより強く持っておられることでしょう。
そんなあなたに朗報(?)です。
はい、演者バブル、どうやら終わりかけてるとのこと。
ソースは特にありません。が、今年に入って関係者からそういう話を聞く機会が立て続けにあったのでそういう風にポストしたらフルスロさんにまとめていただけ、それについても特に世の反発みたいなのはなかったんで、ホントに終わりかけてるってことなのでしょう。
こういうのは大局的な流れで「そうなる」ものでして、どっかのタイミングで「はいここで終わり」とかは無い場合もありますからね。
もっと時間がたてばガイドラインの変更等で明確にスパンと「はいここまで」ってなる可能性もありますが、とりあえず世の雰囲気的にはもう2026年1月の今の段階で「終わってる」あるいは「終わりかけてる」感じらしいぞというのは、後の世の研究者のためにも記しておきたいと思います。
というわけで量産型演者バブル終焉記念として、今回のバブルがどんな感じだったのかを、時系列で振り返ってみましょう。
まずバブルの定義なんですが、ここでは「ブームに乗って本来なら落ちてくるワケないところにカネが落ちてくる」状態を指します。
んで「落ちてくるワケないところ」を「量産型演者」および「量産型代理店」とします。
要は「なんでコイツが呼ばれて金もらってんだよ」とみなさんが思うような人が実際に店に呼ばれてしまう状態そのものを「量産型来店バブル」と呼称しますゆえご承知を。バブル前からやってる著名人はここに含みませんし、そういう人はボーナスステージが終わって通常ステージに戻るだけなんで大丈夫です。
さて、バブル時代の幕開けですが、このトリガーとなったのはガイドライン2版の発表(2024年3月)でした。
実はその前から来店の案件自体は増えてたんですけど、一応「店とは関係なくやってる」というのが建前で「大手を振って堂々とやるもんじゃない」というのが筆者を含めた大多数の認識だったと思います。
要は風向きが変わるとスッとなくなる系の仕事っだったんで、独立したり脱サラしてまでやることじゃなかったんですね。「会社ヤメてYouTuberになる!」みたいなのは一杯いましたけども「演者活動やります」みたいなのがニョキニョキ出てきたのはこのあとの話。
んでこれを読んで「なんで第2版なんだよ」と思う人がいるかもしれませんが、これタイミング的には結構大事で、要は初版は「ステマ規制」へのフォローアップが、一応はなされているとはいえ充分ではなかったんですね(ステマ規制法の施行前だし)。
これを理解するには量産型演者バブル前が「空前の晒屋ブーム」だったことを解説せねばなりません。が、そこまで手を広げると超長くなるのでざっくり「2023年にステマが法律で禁止になった」とだけ覚えておいてください。
禁止になったんなら晒屋と同時に来店演者も終わるやろと思うかもしれませんが、そこが今回のバブルのミソで、つまり第三者広告に「PR」ってつけなさいとなったのであれば来店マンのポストもPRをつければ堂々とやっていいことになるし、実際に警察庁もゴーサインを出します(ガイドラインは警察庁とホール団体が協議して作ってるからね)。
要はこのタイミングで実質的には店が情報を自分で流してる(と考えられる)晒屋は風営法的にNG、来店マンは第三者が自分の目で確認して打つ広告なんでPRをつけさえすればOKという風にしっかり区分けされたわけですな。
したがってこれを機に晒屋は激減(まだいるけど)、そのぶんホールの広告予算が集中投入されるようになったのが「来店演者」でした。これがステマ規制後に発表された第2版がもたらしたことですね。
で、ここから何が起きたかというと、はいご存知「猛烈な演者不足」でした。
最初はAIがすげー活躍してましたけど、やっぱ生身の人間、それも出来れば若い女子が良いだろうということで日ごとに「パチスロ女子」とか「コスプレイヤー」とか、あるいはもう全然関係ない「ただの女子」が続々参入。これがいわゆる「量産型演者」と呼ばれるようになったのでした。
冒頭で「2000人の演者がいる」と書きましたが、その大半はコレですな。
で、この人たちと、それにぶら下がってる「それで食えるわけ無い人」が食えてる状態が約2年ほど続きますが、この間に「演者」というのは「仕事をヤメてでもやるべき超ラクな稼げる仕事」として認識されるようになり、逆に「YouTuberになりたい」という声は激減。「演者活動に本気で取り組むために会社をヤメますので応援してね」的なクソ決意文がXで飛び交うことになります。アホじゃ。
というわけで2025年はその「量産型演者ブーム」の最盛期となるわけですが、しかし、無知とは罪なもの。実は演者不足は2025年7月には実質的には解消しちゃいます。
はい無料部分はここまで! ここから有料!
なったかな?
はいじゃあ続けます。
意外と知らない人も多いんですけど、実は2025年7月の第3版で「演者が来ない来店取材の告知」が実質解禁されたんですね。これ一読しただけではそうは読めないのですが、ルールを逆手にとればそうなるんです。
いままでは「取材」の定義が明確じゃなかったんであんまり苦茶は出来なかったんですが「誰も来店していない取材」がハッキリ禁止されたことで逆説的に「誰かが行きさえすれば取材として成立する」という抜け道が明確になり、アルバイトのコが一人ちょっと店に行ってパシャっと写真取るだけでも「来店取材です」と強弁できるようになっちゃったのです。要は2011年より前の「カラ広告・カライベント」の時代に逆戻りしたと。
そう。実はこの手法自体は前から普通にあったんですけど、来店と同じで禁止も奨励もされてなかったものです。それがガイドラインで「こういうのは禁止」という形が明確になったことで、「じゃあこうやればいいジャン!」って抜け道が丸見えになっちゃったことでソッチが一斉に盛り上がることになった。パチ業界あるあるですね。
ピンとこないひとは某超有名ユーチューバーさんの取材が分かりやすいかも。本人が来るわけじゃないんですが、誰かちょっと行けば事実上成立するようになったわけで、それを外部にバンバン告知してますよね。
あれは2025年のガイドライン以前ではお店もなかなかどうして買いづらい商材でした。どっこい今は「ガイドラインで(逆説的に)認められてる」ということでそのヘンの心理的ハードルは撤去され、単純に「広告に某超有名ユーチューバーさんの顔使えるのやべえ!」となるわけです。
というわけで今後はコレ系の「有名人の名義貸し」がめちゃくちゃ横行することになるでしょう。
そう、この時点で量産型演者は要らなくなったんですよ。
インフルエンサーがやる全国100店一斉取材! とかに乗っかるだけでいいし、そっちのが圧倒的に安い。
本人来ないのに意味ないじゃんと思うかも知れませんが、それをいうなら量産型演者も集客量はゼロなんで一緒です。「何かやってます」とフワッと外部に言えるのが重要で、何をやってるかはそんなに関係ない。
なんでもいいから店の名前を出す! というのが目的ですし、「玉出しますから来て!」って店が自分では言えない以上、これが最適解まであります。
そしてその最適解に脳死状態で乗った結果起きたのが「量産型演者バブル」という現象だったのでしょう。
というわけで、実は去年の7月の段階で量産型演者バブル終了のトリガーは引かれてたんですけども、いよいよ多くの人に肌感として「終わったかもな」と実感されるようになったのが今年の1月。
2024年のバブル突入時「これは2年くらいで終わる」と予想してた人が多かったようですが、筆者もその一人。というか、これが永遠に続くと思ってた人は誰もいないと思うんで当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
はい、というわけで今回は以上。だいぶ枝葉を端折ってるのですが、もっと具体的に知りたい方は「パチンコ宣伝広告ガイドライン」とかそっち系の単語でググって色々読んで見てくださいな。
以上。チャオ!