先日、業界誌「PiDEA(ピディア)」のSNS版に「日本最大のインカレパチンコサークルの中心メンバーに、若者にとってのパチンコ・パチスロのイメージがどんなものなのかを聞いてみる」という内容の記事がポストされました。
そこそこの閲覧数があったのでこれをお読みの方のなかにも「ああ、あれね」とピンと来られた方もおられるやも。
んでこれ、検索すりゃ出てくるので読んでない人はサッと読んで頂きたいんですが、内容がかなり衝撃的です。
なんと今の若者はパチ・スロを打つ人を「情弱」と思ってるとのこと。
負けてる人が、ではなく、勝ってる人も含めて「ホールに通う人」を全員情弱扱いなんですね。
これは25年以上ホールに通ってる筆者からしても初めての視点でしてなんだかゾクッとしちゃった次第。
というのも、筆者らの世代では麻雀とか競馬とかボートもそうなんですけど、基本的にギャンブルというのは情報戦のイメージがあって、それにハマるというのはそもそも勉強してそれに挑んだり、あるいは負けながら勝ち方を覚えたりというのとセットなんですね。
だからこそ負けプレイヤーに対して「養分」といった心無い称号が与えられたり、あるいは訳わからん攻略法に対しては「オカルト」だの、あるいはドンキホ…ゲフンゲフン…みたいな揶揄がなされるわけです。
筆者が美化しすぎのきらいはありますが、少なくとも打つことそれ自体が情弱というのは全然なかったし、なんならパチスロは「格好いい兄ちゃんたちの遊び」みたいなイメージまでありましたもん。マジで。
ちなみにこのイメージというのは本気で非遊技経験者のZ世代に向けてそれなりの数アンケートを取った結果判明したものであるとのことで、その昔、大正大学と日工組がやった大学生向けアンケート調査にちょっと近いんですけど、どうも自由記述か聞き取りのアンケートだったぽくて、こっちにはよりフリースタイルな回答が寄せられており、それもまた遊技者のハートを鋭くエグリます。
なんせ「歯の抜けたジジイの遊び場」という具体的なイメージまで上位にあったそうで、それ完全に空気階段のもぐらさんのネタのせいじゃろ! と思ったりもするんですが、なんにせよ若者がもつパチンコのイメージはたぶん過去一悪いです今。
にこるん起用してコレにて勝つるとか言ってる場合じゃないんです(そもそも18歳はこるんあんまり知らない)。
ここまでイメージが悪化した原因は一体なんなんだろうと思ったんですけど、記事によると「ウシジマくん」みたいな漫画作品でのパチンコの描かれ方がひどい(リアルともいう)からってのもあるらしく、裏を返せば今の若者はそういうエンタメ作品の内容をそのままスッと受け取るという素直さも兼ね備えてるっぽいんですね。
ならばパチンコをかっこよく描いたエンタメ作品があれば多少は違うんでしょうけど、残念ながらそれは今のところナシ。ボートはご存知「モンキーターン」がありましたしダイナマイトボートーレースのCMもかっちょいい。競馬なんか「ウマ娘」の例を挙げるまでもなく、つい最近まで「ロイヤルファミリー」とかやってましたしね。
一方でパチンコは今連載中のでいうと「平成敗残兵☆すみれちゃん」なんかギャグ漫画とはいえパチスロの禁断症状の描写がエグくて、そのまんま受け取ると「絶対打たねぇ」ってなっちゃうのですが、これなんか象徴的で、要はパチンコはギャグシーンのオチに使われる事が多かったり、あるいは登場人物のダメさを表すのに、記号的にパチンコが使われたり、そういうのが多いんです。
そして実は、それ自体は筆者が若い頃から変わっていません。
多くの漫画にて主人公が落ち込んだ時とかサボりたい時とかにぼーっとパチンコ打つシーンがあったり、あるいはその駄目さ加減を強調するためにパチンコのエピソードが使われてたと思います。
ただ我々の時代と今の若い子の価値観で結構大きな違いになってるなと感じるのが、やっぱ孤独への共感であるとか、ドロップアウトへの憧れみたいなのの有無なんですよ。もちろん今もあるんでしょうけど、我々が若い頃はいまよりそれがめちゃ強かった。
分析するに、これは体罰込みの詰め込み教育とか受験戦争の裏返しもあるんじゃないでしょうかね。
そんなオトナや社会・体制に対して、剃り込み入れて腕力で物理的に反抗するのか、窓ガラス割ってバイクで疾走してやり場のない怒りを発散させるのか、あるいはロックンロールでオトナを批判するのか、まあ色々ありますけど、その中の一つとして「学校サボってパチンコ」ってのもあったんですよ。信じらんないかもしれませんけど。
学校をサボって、誰ともつるまず一人でパチンコを打つ。これは当時は物凄くカッコいいことでしたし、それに異論があるオジサンはひとりもいないハズ。
パチンコの印象の悪さって、まさしくこの感覚の消失以外のなにものでもないと思います。そしてこれはもう価値観の変容の話なのでどうしようもない。
いまパチンコで社会に反抗! つったって意味が通らないしダサいだけ。我々オジサンたちとは土台から違うんです。
だからこそ、エンタメでのパチンコの扱われ方であるとか、その受け止め方にも違いがあって当然。んでそのへんのズレがいよいよ今回の記事で明らかになったんじゃないかなぁと思います。
飲み屋とかで若い社員にパチンコの話をしてるオジサンもいると思いますけど、ダメですそれ今。
ダッセなんだこのジジイって思われてます。「パチンコは実はカッコいいもの」というコンセンサスが無いんで、なんも響きません。
我々みたいにパチンコをPRする側も「パチやスロは今はもうダサいものになってる」という意識をちゃんと持った上で、それをどうするか考えていかないといけない。
若い連中はアウトロー的なものに憧れてる、という絶対的な思い込みが、今はもう通用しない。
そう、若者側は変わらないんだから、我々のほうが意識をアップデートしないといけない。
「若者の遊技人口増加」をお題目に掲げるなら、最低限そこはやんないとダメだと思いました。おや、意外にも真面目なシメ。
はい、今回はここまで。また次回。