冬の最適温
長く暑い夏を経て、急激に秋も深まってきた。それに伴いホールの店内もすこし肌寒く感じるようになってきた。
以前のホールだと夏は腕に鳥肌が立つほどに寒く、冬は頭がボーっとしてくるくらい暑かった。しかしコロナ禍くらいからだろうか…もしかしたら311の後からだったかもしれないが、空調をそこまで強く入れるホールは少なくなってきた。
夏に関しては若い頃だと冷房がガンガンに効いている状態が好きだったが、今は逆だ。冬の暖房に関しては昔から肌寒いくらいの方が断然好みだ。たまにある寒過ぎるホールはたしかにどうかとは思うが、暖房の効き過ぎで頭がボーっとなってくるのは昔から変わらず苦手だ。
冬の良いところは寒さによって自分の輪郭が際立ってくる感覚を持てるところだと思う。そうは言っても特別寒いのが好きだという訳ではない。なので「暖かい室内」くらいまでなら楽しめるが、それを超えてくるのは耐え難い。
まあこれは体調や好みもあるだろう。単純に体質もあると思う。皆さんはどちらの方が好きなのだろうか。
さて今回、そんなやる気も漲る薄ら寒い店内で打ったのは新台のファインプレーだ。
これは快挙か!? それとも…
朝一の抽選に並ぶ前に、いつもの習慣でコンビニに寄りホットコーヒーとタバコを買う。コーヒーは飲むには飲むが、無いと我慢出来ないと言うほど好きな訳ではない。なので暑い夏場はペットボトルのノンカフェインのお茶を買っていた。単純に暑くて喉が渇くからだ。
しかし10月の半ばくらいからは暖かい飲み物が欲しくなってきた。生ぬるいペットボトルのお茶はあまり飲みたくない。そういうわけで消去法のホットコーヒーだ。
コンビニコーヒーの味は荒い。しかし僕はその荒い味が嫌いではない。
ズルズルとコーヒーを啜りながら入店してハネモノコーナーを見ていくと、なんとファインプレーの釘が良化しているのを発見した。他にも気になる台はあるにはあったが、ファインプレーは新台入荷以来で初めての良化だ。ここは素直に台を押さえる。
ファインプレーは新台で入ってからもう1週間経っているが、まだ触ったことがなかった。初見でもこんなので大丈夫なのだろうかと訝しんでしまうような状態だったからだ。たまに当たってそこそこの出玉になる日はあれど、その後は釘が悪化したりもした。
あんな釘でなんとかなるのだろうかと思いデータだけは眺めていたが、案の定あまり鳴いてはいなさそうに見える。しかしめちゃくちゃに鳴いていないというわけでもなさそうだ。今日は落としの命が良化してはいるが、しかし他の店で見るよりは遥かに小さい。
これで足りるのだろうかとの疑念も湧くが、しかし今回がこの店での今後の基準になるのならばそれだけでも価値があるはず。そう思って打ち始めたのだが手応えがまるで無い。
2500個の打ち込みで鳴き116、拾い42で当りは1回。以前までの釘でもデータから12くらいはあったと思っていたのでこれには面食らった。しかし流石にもう少し打たなければ何もわからないだろう。そう思い直してまた打ち出したのだが、トータル4000個打ち込みで貯玉が無くなったところであえなくギブアップ。
ちょっと手応えが無さ過ぎる。現金を投入してまで打つ理由が見付けられなかった。これは様子見にしておく。しかしもう他に打てそうな台は残っていない。12:00少し前、仕方がないので移動することにした。
▼4000個打ち込み
鳴き/拾い/第一関門突破/SP/当り
193/77/40/1/2
移動先でもファインプレー
近場の店をうろつくがあまりピンと来る台は無い。というかトキオなどで試してみても良さそうな台はあったのだが、心がファインプレーを求めている。今まで1週間は試す気にもならなかったのに、一度気になり出すと止まらないのには参る。
そんなわけで電車に乗り込みファインプレーを探しに行くことにした。ファインプレーは現在1500台限定とは言え、設置地域にかなり偏りがあるのだろう。幸い東京の僕がうろつくような地域にはそれなりに入っている。
電車に10分ほど揺られて降り立った駅で立ち寄った1軒目は微妙に見えたのでスルー。近くの2軒目のファインプレーの前で足が止まる。ここは先週一度見に来ている。その時から釘は悪くなかった。それから良化したとは言い切れないが少なくとも据えくらいには見える。データを見てもそれなりには当たるみたいだし、とりあえず打ってみることにした。
さっきの店と比べると落としの命ははるかに大きい。しかしそこまで鳴くわけでもない。拾いは先程の店と同じく見た目でもあまり良いとは言えない。ブッコミを抜けた後の、閉じた状態の羽先辺りの釘が肝になりそうだ。
2500個打ち込んだところで我に返る。冷静さを取り戻して打つのをやめる。多分負けるような台では無いのかもしれないが、少なくとも喰えるような台でもないことは間違いないだろう。
▼2500個打ち込み
鳴き/拾い/第一関門突破/SP/当り
134/45/23/0/3
出戻りトキオ
こうなるともう、先程までのファインプレー熱は何処へ行ったのかというくらい冷めてしまった。しかしやめるのにはまだ少し早い気もする。かくなる上は出戻って気になっていたトキオが空いていたら試してみるくらいか。
しかし気乗りがしない。本屋に寄ってプラプラしたりしてみたが、やはり他にやることは思い付かない。結局観念して最初の駅へ出戻ることにした。
出戻った駅で気になるトキオを見に行くと、はたして台は空いていた。隣には知り合いが打っている。彼からすれば迷惑かもしれないが、暇潰しがてらに話しながら打てるのも良い。そもそも他に選択肢など無いのだ。
そんな軽い気持ちで打ったトキオが思いの外よく当たってくれた。釘は薄く良化していて、思った感じに鳴いてくれた。当りに関しては短時間なのでどうこう言えない。出てはいるが途中から気が抜けてどうでも良くなってくる。
なので頃合いを見計らって酒に誘ってみると、彼も観念していたのか了承してくれた。そんなわけで、すこし早いが20時くらいにやめる。呑み始めがこれ以上遅くなると明日起きられなくなってしまうので……。
▼10000個打ち込み
鳴き/拾い/SP/当り(戻り系.速い系.SP)
551/251/27/25(4.13.8)
総投資 (2500個+4000円+250個)
出玉 7281個
収支 +12000円
ファインプレーに付いてすこしだけ
鳴きに関しては最近の台にしては珍しい、ハカマに対して命は右ズレ。ヘソはおだてブタのような電チュー+ファミスタのようなメモリーが付いたおかげで、電チューが開いた時に上手く入ると2個(開放+メモリー)カウント出来る。デジタル確率は不明だがここは甘い。
拾いに関しては、風車が無いのは斬新。ブッコミを抜けてもその下の釘が悪ければあまり寄らないだろう。ストロークは一見強めが効くかと思わせるゲージではあるが、すこし試した感じではあまり効かない(稀に天付近の釘が良い形だともしかしたら?)と思う。
ヤクモノに関しては5回しか当たっていない(全部HR)のでなんとも言えないが、あまり甘くなるイメージが出来ない。巷でたまに見る素晴らしいデータ、あれはかなりのホームランバッターなのだろうか?第一関門は秒数計測していないが、多分1/2くらいだと思われる。ここに癖はあまり出なさそう。
第一関門を突破した後の長すぎるユラユラ、これははっきりと言えば失敗だと思う。ネカセ判別などには使えると言えるが、それと面白さはまた別の話。天龍7の異様なヤクモノ滞在時間を思い起こさせる。体感としてはしんどいだけ。
ハード面に関してはもう何も言うまい。事情があるのかもしれないが、新台だけれども昔の台を打っている気分にはなれる。バネはかなり酷いが、筐体など新しくなっていない以上はここを腐すのも今更感はある。
僕の体感としては全体的に非常に柔い印象。最近の機種は密封性が昔よりは段違いに増したというか、非常に硬い印象。多分それがバネの正確性も形成していると思う。今回のファインプレー、懐かしさすら感じた。
全体的な僕の印象は、本筋を少しズラしてしまった残念な機種。ビッグネームだっただけに残念。後付けにも思えるバットは本当に必要だったのだろうか?今の機種はパンクも無いし、当り出玉も下アタッカーで取れるようにしている。移動VはHITのみにしか意味を見い出せないと思う。
しかしこれはまだ僕が5回しか当てていなく、負けているが故の悪印象が大きいのかもしれない。また打てる機会を見付けてもう少し深掘りする必要はあるだろう。
──原稿の締切後にヤクモノの良さそうな台を打ったので、すこし情報を上乗せしたい。ヤクモノがネカセから受ける影響はそれなりにある。結構シンプルな作りだが、あまり褒められたものではなさそう。
現在の印象ではかなりバット次第といった印象になった。ホームランも良い台は、第一関門を突破してからだと1/10の中に入るだろう。打率はファミスタより良さそう。
ヒットは右からだと今のところは1/3くらい。左の方はもっと高確率なのだが、あまり左には行っていないのでサンプルが少な過ぎる為になんとも言えない。今回のファインプレーは左右どちらでも際のところはそれなりに当たる。
これは僕が体感したのでは無く聞いた話なのだが、ホームランとハズレの磁石の両方にくっ付いて上がって行く途中に、ホームランの玉がハズレの方に引き寄せられてしまい当たらなかったらしい。これはおそらく個体差だと思うし、そんな状況になるのもあまり無いとは思うが頂けない。