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現役パチスロ開発者ジェイさんの回胴再発見

実は誰でも読める『遊技機規則』と、ルールが変わる時に声を届ける方法

遊技機規則や内規の文書って、どこで見ることができるの?

皆さん、こんにちは。ジェイさん@発信する遊技機ブランドプロデューサーです。

パチスロを深く打ち込んでいる方であれば、「6号機の規則では…」「内規の変更で…」といった言葉を耳にしたことがあるでしょう。でも、その元になっている文書を実際に自分の目で確認したことがある方は、そこまで多くないかもしれません。

今回のコラムは、読者の方から寄せられた「遊技機規則はどこで見られるのか」「内規は公表されているのか」という疑問にお答えしつつ、開発現場の視点から、パチスロのルールがどのような仕組みで成り立っているのかを解説していきます。

ちなみに、いただいた質問内容は以下のような内容でした。


[質問@]
ペンネーム:ビータくん さんより

ジェイさん、お疲れ様です。

いつも楽しくコラムを読ませて貰っています。ふと気になったのですが、記事内でよく引用されている遊技機規則は、どこから見ることができるのでしょうか?

もしかして関係者しか見ることができないような文書だったりしますか?


[質問A]
ペンネーム:しなの さんより

パチスロは規則の他にも内規があるみたいですが、内規はどこかで公表されていて確認できたりするでしょうか。あったら見たいです。


遊技機規則の『原文』は国の法令検索で確認できる

まず、遊技機規則はどこで見られるのか、という点からです。結論から申し上げますと、これは一般の方でも閲覧できる公的な文書です。

もっとも参照しやすい入口は、国の法令検索サービスである『e-Gov法令検索』です。パチンコ・パチスロの仕様に関わる規定は、正確には『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則』や『遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則』で確認できます。私がコラムや解説で引用する際も、基本的にはこの『e-Gov』を一次ソースとしています。

ただし、原文は非常に厳格な法令文で書かれており、一読しただけで「なぜこの文章が、あのようなゲーム性につながるのか」まで理解するのは容易ではありません。ここが、多くの方にとって最初の壁になりやすいところだと思います。

解釈基準がパチスロの進化を左右する

規則を読んでも仕様がピンとこない理由は、規則はあくまで大枠を定めたものなので、それだけでは細かいところまでは見えにくいからです。

そこで重要になるのが、警察庁の公式ホームページで公開されている『技術上の規格解釈基準』。この解釈基準は、規則をどう読むか、どこまでが認められるのかを補う文書です。

端的にいうと、遊技機規則を読み解くための手引きのようなものですね。そのため、遊技機規則そのものが改正されなくても、この解釈基準の変更や追記によって、実現できる仕様の幅が変わることがあります。

たとえば、昨今話題となっている『ボーナストリガー(BT)』機や、イヤホンジャック付きの遊技機といった変化の背景にも、この解釈基準の変更や追記がありました。

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開発の現場でも、解釈基準の一文が変わることで、それまで難しかった仕様に現実味が出ることがあります。開発側から見ると、かなり影響の大きい文書です。

内規はなぜ見られないのか

次に『自主規制(内規)』についてです。こちらは遊技機規則や解釈基準のように、一般向けに常時公開されている資料はありません。

内規が一般に公開されにくいのは、その内容がきわめて実務的で、攻略性対策や不正改造対策に関わる要素を含むためだと考えられます。具体的な制限事項や内部仕様に近い話が一人歩きすると、本来の目的とは異なる形で受け取られてしまうおそれもあります。

また、内規は開発や型式試験の実務を前提にした高度な技術文書として扱われる側面もあります。文言の一部だけが切り取られて拡散されると、実態とは異なる誤解を招く可能性があることも、慎重な扱いが求められる理由の一つだと思います。

ユーザーの意見が規則改正の議論に届く

ここで一つ、知っておいていただきたい仕組みがあります。パチンコ・パチスロの規則は、ユーザーが全く関われない形で決まっているわけではありません。

新しい規則が施行される前には、『パブリックコメント』と呼ばれる意見公募の手続きが行われます。たとえば、5号機から6号機へと大きな規則改正が行われた2017年にも、広く一般から意見が募集されました。そして実際に、その後一部改正が行われ、翌2018年2月1日から施行されています。さらに、意見募集の結果もe-Gov上で公表されており、募集して終わりではないことも分かります。

このパブリックコメントは、業界関係者だけのものではありません。一般のファンの方でも意見を提出できます。今後また大きな規則改正が行われる際には、一般ユーザーの視点から声を届ける機会があるかもしれません。そう考えると、遊技機規則も少し身近に感じられるのではないでしょうか。

まとめ:パチスロの『ルール』を紐解き、納得感のある遊技体験へ

今回お伝えした『規則』『解釈基準』『内規』という構造は、パチスロという遊技を支える土台といえるものです。これらを整理して捉えることで、いま目の前にある機種が、どのような枠組みや意図の中で形作られているのか、少しでも身近に感じていただけるのではないでしょうか。

一方で、こうした文書には専門用語や独特の言い回しが多く、一般ユーザーの方には理解しにくい表現が使われているのも事実です。だからこそ今後もこのコラムでは、こうした少し難しく見える『規則』の話を、できるだけ分かりやすく紐解いていきたいと思います。ルールの意図や変化が見えてくると、パチスロの動向もまた違った角度から読み解けるようになるはずです。

また今回のように、皆さんが日頃感じている疑問や、詳しく知りたい仕組みがあれば、ぜひお気軽に質問募集コーナーからお寄せください。そうした声をもとに、このコラムをより実のあるものにしていければと思っています。

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