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ISSUE.422『「推しの日」プレテスト実施』

昨年の協議の様子が少しずつ小出しにされていた「お試しプレイ」の話だが、これは「メーカー記念日」の取り組みの一環だ。「推しパチの日」「推しスロの日」合わせて「推しの日」と呼んでいる。この推しの日は「お試しプレイ(0円で打つことができるコーナー)」と「限定賞品の提供」との2つの取り組みを指している。


プレテストは5月2日と3日の二日間。プレテストなので今後、本格的にスタートするときのためにプレテスト実施後にアンケートをとって改善等を図る。本格的スタート時期は未定だ。


お試しプレイの概要は次のとおり。
●スマート遊技機限定でぱちんこパチスロ各20台以内(1台でも可)
●無料で打つため、お試しプレイの出玉では限定賞品はもちろんすべての賞品への交換不可

限定賞品の概要は次のとおり。
●カタログ方式(既存のものと同じでホールに在庫せず、後日発送)
●現時点で用意されるものは「藤田ニコルプロデュース賞品」と「遊技機搭載IP関連賞品」
●他の賞品と同様に貸料金を払っての出玉との交換のみ可
※法律用語としては「賞品」なのだが、一般的なホールでは「景品」と呼んでいるものと同じ。


推しの日はかなり大がかりで、ホール4団体(全日遊連、日遊協、MIRAI、余暇進)がメーカー2団体(日工組、日電協)の6団体と連携して実施する。4月2日から推しの日参加ホールのエントリー受付が開始となる。

さて、推しの日について、簡単に「これは何?」ということを触れておきたい。


◆狙いは新規若者層の獲得


パチンコ・パチスロ産業「推しの日」委員会(要は業界挙げて取り組んでいるということ)によると、目的は次のとおり。

若者未経験層およびアニメ・動画投稿・SNS文化と親和性の高い層を主なターゲットとし、
1.遊技体験の人口を広げること
2.賞品交換の楽しさを伝えること
を通じて、パチンコ・パチスロ産業の新たなファン層の拡大を図ることを目的とします。

このため、基本的にはここの読者すなわち「既存の遊技客」に対しては直接訴求するものではない。ただし、推しの日プレテストエントリーホールに対しては「友人同士での来店を促す取り組み(連れパチ訴求)へのご協力をお願い」しているので、ここの読者は「未経験の友人・知人等を誘ってほしい」という訴求対象となっている。

遊技体験の人口というのはお試しプレイが担うとして、賞品交換の楽しさは「貸料金を払っての遊技の結果の出玉」でしか理解することはできない。現行の風営法上、無料で打った出玉で賞品交換することはできないからだ。このため、推しの日の限定賞品が欲しいという未経験層は、実際に打つかそれともお試しプレイで遊んでみて考えるか、あるいは当該賞品個数の玉・メダルを借りて打たずに流して交換するか、はたまた限定賞品をいらないとするか、ということになる。


◆もともとは広告宣伝の取り組み


さて、「お試しプレイ」のような話は案外理解できる。それがどういう効果を生むかは別にして「試しに無料で打つことができる」というのは業界的にはかなり当然のことだった。というのも、ホールが新機種を導入するかどうか検討する際に実機を実際に打って判断することが多い(需給逼迫の注目機は実機を見る前に案件を出したりするが)。メーカーのショールームに行けば、ときの新機種が設置されているし、近年はメーカーが法人ごとに新機種営業する際に実機を持っていき試打してもらい説明したりするのも当たり前となってきた。

それは客も同じだろう、そして実際に遊技とはどんなものか知らない人にとっては「実際のホールで実際に無料で打てる」方がわかりやすい。それを実施するための条件を昨年ずっと協議して、監督官庁の警察庁の了解も得たということだ。

ところで、お試しプレイだけでは新規層獲得に繋がることはあまりない。というのも、賞品交換が不可なので、出ようが出まいがそれだけである。しかもスマート遊技機限定のお試しプレイだから「玉」や「メダル」を「箱に積む」という出玉の実感すら感じることはできない。

このため限定賞品がある。そしてこれはもともとは広告宣伝マターであった。

詳細は端折るが簡単に説明すると、現在の広告宣伝ガイドラインでは特定の日を謳った広告宣伝が許されているのは「国民の祝日」と「ファン感謝デー」のみだ。それ以外はガイドライン違反となり、場合によっては是正勧告されることになる。


そこにもう一つ「メーカー記念日」を追加しようというのが昨年から協議されていたものだ。このため、メーカー記念日としての推しの日、という取り組みという位置付けになっている。


限定賞品は基本的には遊技機搭載IP関連賞品がメインとなる。藤田ニコルプロデュース賞品は、昨年12月からのKIBUN-PACHI-PACHI委員会の広報活動に藤田ニコルがいるので、それを活用しているということだ。また、4月25日、26日のニコ超でのパーラーニコルでも推しの日プレテストの告知が実施される予定だ。


話を戻すとメーカー記念日の当日(つまり推しの日)に「メーカーが機種に搭載したIPの限定賞品を用意する」とどうなるか。ホールは当該メーカーのIPを中心にした広告宣伝を実施することができる。しかもそれは日付を謳って実施可能だ。


どのIPをホールが大々的に告知するのか、あるいはどのIP限定賞品が人気となるのか、等々はやってみないとわからないが、「賞品交換の楽しさを伝える」というのは、推しの日について、その日付でメーカーIPをホールの広告宣伝に使う、ということで実現しようとしているというわけだ。

これが推しの日の全体像である。


実際には全国のホール関係者を中心にして、業界関係者の多くの人が推しの日の全体像をわかっていない。「推しの日」委員会は3月31日に日遊協本部で記者会見をする。4月2日には全国のホール営業者向け説明会を実施し同日からエントリー受付開始だ。おそらくここらへんまでは概要も把握していない人は多いと思われる。なお、エントリーホールには4月中頃までにポスターデータが配布されるので、エントリーホールはゴールデンウィーク前には告知をしていくことになるだろう。


プレテストなので、今回の実施で明確な効果が見込めるかどうかは不明だ。本格スタートのための参考に、実際にやってみて改善点をリストアップしていこう、というような取り組みだと私は理解している。すなわち、現時点で5月2日と3日の結果は良し悪しで評価すべきものではないということだ。良かれ悪かれ、本格スタートのための準備だと考えておこう。


しかし、ホール4団体とメーカー2団体が連携して「全国のホール店内での取り組み」を実施するのは初めてのこと。全国から何店舗エントリーするのか注目しておきたい。

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