スロマガ最強だった男
今や世界を股に掛けるようになった男、銀太郎。かつては年間360日稼働をモットーに稼動量と鋼のメンタルを武器にスロマガで一世を風靡した。
S-1で3連覇、HANABIの設定5を永遠に打ち続ける、パチスロで勝ちやすいから名古屋に引っ越すなどその奇人…否。鬼神っぷりは身内からみても凄まじいものだったと思う。
しかし、それも数年前の話。彼は今、ポーカー専業という道を選びパチスロに関しては疎かにしてしまっている。
これから先、パチスロで喰っていく必要はないのかもしれないが、目の前にぶら下がっている回胴世界一の称号だけは取るつもりでいるらしい。
エンタメとはいえバッチさん、ヘミニク、銀太郎というスロマガ勢がその実力を発揮して優勝してくれたら嬉しいと思っている。
ハイエナに関しては問題なくこなせるが、現代パチスロの設定狙いは一癖も二癖もあるので、その辺の感覚を身につけておきたいらしい。
そんな気持ちに応えようと俺の稼働地域に彼を呼び出した―
彼のスタイル
呼び出した本当の理由は普通にメシでも行こうと思ってのことだったのだが、何となくノリで設定狙いをする話に発展したのが事の発端。
元々、銀太郎の設定狙いというのは極限までリスクを負わないスタイルだ。例えば末尾系のイベントで抽選を引けたら打つみたいなイメージで、座った時点で高確率でツモれていることが前提としてある。
その代わりに機械割は低くても問題ない。朝から確定で打てるなら105%あれば十分でメシも食わずに万回転まわすスタイルだ。
つまり基本的に掘ることはない。
その性質を理解した上で俺が銀太郎に勧めたのはスマスロモンキーターンVとスマスロ北斗の拳の設定狙いだ。
この2機種の共通点はリセット台の機械割が100%を超えること、そして設定がわかりやすいことにある。
リセットの恩恵を受けている間にある程度の判別が済む台であればリスクはゼロに等しい。そんな訳で朝イチはスマスロモンキーXを打つことを勧めた。
自分の台は当たり前として隣の人が特にアクションを起こしていなければそちらの出目にも注意しておくことや、押し引きのラインを簡単に伝える。この日の傾向的に並びで高設定が入りやすいのでそれも踏まえると判別の速度はかなり早くなることを教えた。
結果的にスマスロモンキーXはツモれず。その後北斗の並び狙いで打っても良さそうなところをピックアップしたら2台目でヒット。それが見事設定6確定となった。
普段の銀太郎のスタイルだとスマスロモンキーXをツモれなかった時点でハイエナに切り替えるというのが普通なのだが、この日に関してはある程度攻めてもらおうと思って色々な提案をした。
これから稼働していく中で役立つことはないと思うが、回胴世界一という舞台においてはもしかしたら何かしらのヒントになったのかもしれない。
銀太郎、ヘミニクに立ち回りを教えるなんてのは烏滸がましい話だが、スタイルが違うだけに考え方も多少は違ったりもする。
今回の設定狙いでおそらくスマスロモンキーXや北斗の設定狙いのバランスというのは分かったはず。実戦の役に立つかは分からないが、これで優勝しようもんなら賞金で美味しいご飯でも奢ってもらいたいものである。
【P.S】
設定狙いでリスクを負わないスタイルというのはホールから嫌われやすい。全台系の空き待ち、全台系を狙っての無限徘徊など店や周りの人間への配慮が足りない行為は今の時代だと逆にリスクとなる場合もあることは覚えておきたい。
(C)河合克敏・小学館/モンキーターンプロジェクト
(C)YAMASA (C)YAMASA NEXT
(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983,
(C)COAMIX 2007 版権許諾証YRA-114
(C)Sammy 総販売元/サミー株式会社