
何かと口うるさくなりがちな2代目論争
6号機になってから、規制緩和や新規則で登場する一発目の機種は良台が多くなった。
6.0号機は『HEY! 鏡』(正確にはゲッターロボ ※1)。6.5号機は『犬夜叉』『カバネリ』『アクエリオン』(正確にはキャッツアイ、シリウス ※2)。そして、スマスロは『ヴァルヴレイヴ』『リノヘブン』『バキ』の3機種だ。
※2:カバネリをはじめとして大々的に6.5号機が導入されたのは2022年7月4日。その1ヶ月前の6月6日にキャッツアイとシリウスが導入されている。
一発目の機種はそれ以降にも大きな影響を与え、かつ打ち手からの評価が高いものが多い。HEY! 鏡、カバネリ、ヴァルヴレイヴの3機種は「原点にして頂点だ」と声を大にして言う打ち手も多いだろう。
◆規則改正に合わせてベストなものを作り上げるだけ開発力がいまのメーカーにはある。
◆規則改正自体、広告効果が大きく、一発目にインパクトのある機種を出したい。
こういった思惑が重なるのか。内情はわからないが、一発目は何かと作り込みがしっかりしている機種が多い。
そう。一発目のスマスロである『バキ 強くなりたくば喰らえ!!!』もまた完成度が高く、一部の打ち手にはしっかりと評価された機種であった。
当時は6.5号機がちょうど伸びていた時期で、それと比較するとあまりにも荒く、ヴァルヴレイヴですら一旦撤去されるような状況だった。その後、ヴァルヴレイヴが盛り返してからはスマスロの普及が一気に進み、今となっては当たり前のものとなっている。
いくら良い機種が市場に放たれようと、良し悪しとは別にトレンドが存在し、打ち手が慣れるには少し時間がかかるのだ。バキはヴァルヴレイヴと並ぶほど原点であり頂点と言えるくらいの面白さがあったと自分は思っている。

今作は、そんなバキのスマスロ2作目。ヴァルヴレイヴ2も後継機としては良い活躍を見せているものの、賛否が残るのはたしか。何かと口うるさくなりがちな2代目論争。はたして『L範馬刃牙』の実力やいかに。
乾坤一擲を通せば平気で3桁乗せ
まず初当りまでのフローについて。
◆規定ゲーム数でボーナスを抽選
◆通常時はレア小役でCZを抽選
◆ボーナス当選時・ボーナス中にCZ抽選
◆CZ成功でATに突入
通常時は規定ゲーム数でボーナスを目指しつつ、レア小役でCZに期待という流れ。
◆ブラックペンタゴンはCZの前兆
◆リアルシャドーはボーナスの前兆
前兆ステージは上記2つで、それぞれ成功でボーナスまたはCZへと繋がる。

まずは強チェリーからブラックペンタゴンステージへ移行してCZ「真ッ向勝負ッッ」に当選。

こちらは小役が揃えばチャンスで、報酬積み上げ型のCZ。早めに決めるほど報酬アップのチャンスが広がるやつですな。これをサクッと成功させるもATは伸ばせず。

ボーナスは規定ゲーム数による当選がメインで、100Gと200Gがチャンス。これを抜けると500Gや天井である700Gを覚悟する感じ。
ボーナス当選からは50%ほどがCZに繋がる。ボーナス中にレア小役を引かなくてもボーナス当選自体がそこそこ期待でき、ボーナス後にブラックペンタゴンステージから告知される。
このCZは逃すものの、強チェリーからCZに当選しATを獲得。

AT中の上乗せは直乗せ、またはバトル勝利によるもの。バトルの場合は相手キャラによって恩恵が変化するので、キャラがかなり重要となる。

まずはスイカから入った「腕力比較べ」で克巳に勝利。克巳は闘士ストックと呼ばれるものに属し、継続ジャッジで登場。闘士ストックがあると、継続確定かつゲーム数上乗せの特化ゾーンに突入する。

克巳の特化ゾーンは黄門ちゃまでいうところの家康降臨。ルパン秘宝でいうところのルパンBIGチャンス。フリーズが長いほどゲーム数が伸びるやつ。
さらに上乗せ後は毎回「乾坤一擲(けんこんいってき)チャンス」という上乗せ昇格チャレンジに挑戦できる。これが本機の出玉の肝。克巳はかなり強くて、成功すればもう1回上乗せ追加&乾坤一擲ができるという代物。流れとしては…
克巳の特化ゾーン⇒乾坤一擲成功⇒克巳の特化ゾーン⇒乾坤一擲成功⇒克巳の特化ゾーン⇒乾坤一擲失敗
こんな感じで乾坤一擲に成功さえすれば、ずっと克巳の特化ゾーンができるってワケ。

乾坤一擲は1G完結のCZで小役が揃えば成功、これだけ。成功率は約24%なので十分にやれる数字。
克巳だけでなく乾坤一擲は上乗せの際に必ず発生するので、この約24%を取れるかどうか。乾坤一擲で小役を揃えられるかどうか。これが本機の全てと言っても過言ではない。
克巳に2回勝利して、1回目は特化ゾーンが最低保障&乾坤一擲失敗という50Gで終わったものの、2回目は70Gと乾坤一擲成功で追加50Gの120Gという結果に。

乾坤一擲さえ成功すれば、永遠に最低50Gの上乗せがループする。
さらにAT中は直乗せからも乾坤一擲に突入。

直乗せの場合は成功すれば、さらに10倍のゲーム数がもらえる。チャンス目から10G上乗せしたので、成功すれば+100Gもらえる。要は最初の10G+100G合わせて110Gの上乗せというワケ。これまたぶっ壊れ。

乾坤一擲さえ成功すれば平気で3桁上乗せをしてくる。これが今回のバキ。
初当りのチャンスは多くもらえる

今回は7回の乾坤一擲をやって成功は1回のみ。1回しか成功してないのに約1500枚を獲得。
少し上ブレて3回に1回でも成功すれば一気に大量獲得を狙えるし、かなり強いリカバリー性能があると考えて良さそう。

お次は3回連続100Gの規定ゲーム数に引っかかって、そのままATへ。ボーナスの初当り自体はそこそこ軽いほうなので、チャンスは多くもらえるタイプ。

通常時・AT中ともにエンドルフィン目が成立すれば、その後5G以内に小役成立でエンドルフィン効果が発動。一定ゲーム数レア小役が強化されたり、7揃い高確状態になったりと、発動時の効果はさまざま。

今回は7揃い高確である狙えチャレンジから見事に7を揃えてそのままボーナス。規定ゲーム数で深いところが選ばれていても、自力でボーナスを刺せる仕様はうれしい。
ちなみに狙えチャレンジは、逆押しの7揃いフラグとフェイクフラグのどちらを先に引けるかだけ。フェイクよりも先に7揃いが引ければ、その運命は変えられる。

狙えチャレンジで運命を変えたものの、肝心の乾坤一擲がやれない。6回失敗で伸ばし切れず。
300G超えは一度だけ…だが

最後の最後に最深部である700GハマりからATに入れて実戦終了。
300G超えは一度だけ。差枚数的には負けとなってしまったものの、十分に設定のチカラを感じる実戦となりました。

敗因は乾坤一擲がやれなかったこと。成功期待度24%なのに、実戦では16回中成功2回の12.5%という体たらく。ここさえやれれば余裕で勝っていたはず。

| 実戦結果 (50枚貸し等価交換と仮想) | |
| 仮想投資金額 | 20000円 |
| 獲得枚数 | 220枚 |
| 差枚数 | -780枚 |
| 仮想収支 | -16000円 |
| 集計データ | |
| 通常時ゲーム数 | 4258G |
| 範馬ボーナス | 1/224.11 (19回) |
| CZ「真ッ向勝負ッッ」 | 1/266.13 (16回) |
| AT初当り | 1/425.80 (10回) |
試打で気になった点 まとめ
では、試打してみて気になった点をまとめていきます。
終日で300G超えは1回のみ
ボーナス初当りを19回取って、300G超えは1回のみ。後日になってわかったのだが、高設定ほどチャンスが選択されやすく、通常Aが選択されにくい模様。
| 通常時のモード選択率 | |||||
| 設定 | 通常A | 通常B | 通常C | チャンス | 天国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 18.0% | 5.9% | 1.2% | 35.2% | 39.8% |
| 2 | 16.4% | 5.9% | 1.2% | 36.7% | 39.8% |
| 3 | 13.3% | 5.9% | 1.2% | 39.8% | 39.8% |
| 4 | 10.9% | 5.9% | 1.2% | 42.2% | 39.8% |
| 5 | 10.5% | 5.9% | 1.2% | 42.6% | 39.8% |
| 6 | 10.2% | 5.9% | 1.2% | 43.0% | 39.8% |
今回は狙えチャレンジがうまいこと成功してハマリを回避できた部分もあるが、当たりが軽いに越したことはなし。
ただ、覚えておきたいのは設定不問で100Gと200Gは強いということ。当たるコト自体はプラス要素なのではなく、300G超えが頻出することがマイナス要素と捉えるべき。
言い換えれば、低設定でも200Gまでは十分に当たる。ゾーン狙いなどの打つキッカケは得やすいタイプ。そして、300Gを超えたら天井覚悟。
通常時のCZ当選率に設定差ありか
ボーナスからのCZ当選率は設定1で約52%とのことだが、この部分には設定差があると予想。そして、おそらく通常時のCZ当選率には設定差がありそう。その差を生んでいるのは高確移行率の可能性あり。
低設定を打って比較してみないと断定はできないが、前作は高確移行率にかなり大きな設定差があった。これを踏襲している可能性は高いので注目していきたい。
あまり初当りに設定差がないタイプ
一応、ボーナスとCZの初当りで差が生まれそうな点を並べたが、本機自体があまり初当りに設定差がある機種ではない。
| 設定 | 通常時 範馬ボーナス確率 | AT確率 |
|---|---|---|
| 1 | 1/269.4 | 1/525.3 |
| 2 | 1/265.7 | 1/517.1 |
| 3 | 1/258.3 | 1/503.2 |
| 4 | 1/252.1 | 1/484.5 |
| 5 | 1/251.0 | 1/481.9 |
| 6 | 1/250.1 | 1/480.4 |
終日(通常時5000Gほど)打って、理論上では設定1と6でATの初当りが2回ほどしか変わらない。そして、設定5・6は初当りがほぼ変わらない。すなわち、通常時ではなくAT性能に差があると考えていい。
ただ、それがどこなのかは不明。
◆初期ストックなどを含めたAT継続率
◆腕力比較べのキャラ選択率
◆上位ATへの突入率
この辺で差をつけるとかはありそう。特に腕力比較べで烈・克巳・ジャックハンマーに勝利した時は、他のキャラよりも出玉的な恩恵が大きく、ジャックハンマーはかなり強い。

なお、今回の実戦では上位ATに入れられなかったが、本機はそこまで上位が強いタイプではない。高設定域のPAYOUTが抜群に高いワケでもないので、現状上位ATに差をつけている可能性は低いと思っている。
出玉は乾坤一擲チャンス次第
出玉に関しては四の五の言う前に「乾坤一擲チャンスを成功させろ」の一言だけ。
スペックとしては設定不問で楽しめる部類。これは平和の機種自体がそういう傾向にあるので、今作もその流れを汲んでいそう。
高設定狙いしやすい機種になるはず
本機は初当りが軽く、上位がそこまで強くない。ヒキ次第で一撃性のあるミドルスペック。同メーカーの『ToLOVEる』はホールも扱いやすく、高設定が頻繁に使われていたが、ToLOVEるよりもマイルドでスペックは若干高いので、高設定狙いにはかなり重宝しそう。
現行機種の中では5号機のスタンダードなAT機に近いゲーム性なので、ToLOVEるが苦手だった打ち手も楽しめるはず。個人的にはかなり設定狙い向きの機種だと思えた設定6試打となりました。

ホールでは乾坤一擲の上ブレ頼む!!
