皆さん、こんにちは。ジェイさん@発信する遊技機ブランドプロデューサーです。
パチスロには、ホールで呼ばれている機種名とは別に「型式名」というものがあります。普段の遊技で意識することはありませんが、この型式名に注目すると、同じ機種でも実は別の型式が存在するケースがあったりします。
7月に登場予定となっている『L東京喰種』の新パネル「金木研GOLD MODEL」も、まさにそこが注目ポイントです。

以前パチマガスロマガFREEで連載していたコラムでは、パネル違いについて「中身は同じ」という話をしました。パネルが変わっても、出玉性能や演出頻度が変わるわけではなく、体感差があるとすれば、ホールの設定状況や扱いの違いによる部分が大きいという内容でした。
ただし、今回の『L東京喰種』ゴールドモデルについては、少しだけ見方をアップデートする必要がありそうです。というのも、今回の新パネルは単なるパネル違いではなく、新たな型式として登場すると見られているからです。
まず押さえておきたいのは、「パネル違い」と「型式違い」は、似ているようで意味が大きく違うという点です。

たとえば『パチスロ甲鉄城のカバネリ』のように、同じ型式のままパネルデザインだけを変更して再販されるケースの場合、内部仕様は同じです。
一方で、型式名が変わる場合は話が変わってきます。型式が違うということは、別の型式として新たに型式試験を経ているからです。
もちろん、販売情報として「スペックは同じ」とされているのであれば、ユーザー目線ではおおむね同じ数値感で打てると考えてよいと思います。
ただ、厳密には別型式です。そのため、完全にすべてが同じ中身であるとは言い切れません。たとえば、前作リリース後に発覚した軽微な不具合、遊技上の攻略性、ホール運用上で課題になりやすかった部分などがあったりした場合、見えにくい範囲で調整されている可能性はゼロではありません。
では、なぜわざわざ新型式で出すのでしょうか。
その大きな理由のひとつが、「検定期間」です。遊技機は、型式ごとに各都道府県の公安委員会による検定を受けており、検定の有効期間は原則として公示日から3年間となっています。
つまり、初期パネルと同じ型式のまま再販された場合、あとから購入した新パネルであっても、検定期間は初期型式と同じ時系列で進んでいきます。そのため通常の新パネルを購入すると、ホールとしては新台を買ったにもかかわらず、残りの検定期間は通常の新台より短くなるということです。
一方で、新型式として改めて検定を受けていれば、その型式の検定公示日を起点に有効期間が始まります。ホール側から見ると、通常の新台に近い形で運用期間を見込めるというわけです。
特に『L東京喰種』のように、長期稼働が期待できる機種であれば、この差はかなり大きいと言えます。
こうしたパネル違いと新型式の関係は、今回の『L東京喰種』だけの話ではありません。過去にも、ヒット機種がパネル違いのタイミングで新たな型式としてリリースされたケースがあります。
代表的な例が、5号機の『バジリスク〜甲賀忍法帖〜絆』です。2014年に登場した本機は、長期にわたってホールで支持された大ヒット機種ですが、複数の型式が存在しました。

ユーザー目線では、どれも同じ『バジリスク絆』として遊技していた方は多いと思います。しかし、パネル違いに応じて別型式になっていたケースがあるわけです。
今回の『L東京喰種』ゴールドモデルは、見た目としては新パネルです。しかし、型式が変わるとなると、そこには単なるデザイン変更以上の意味があります。
◆ユーザー目線では、基本的に従来機と同じ感覚で打てる
◆型式が違う以上、細かい部分まで完全に同じとは限らない
◆新しい検定期間を持つことで、長期運用しやすくなる
この3点を押さえておくと、今回の新パネルをより立体的に見ることができると思います。
パネル違いは、単に見た目を変えて新鮮さを出すためだけのものではありません。ヒット機種をどう長く使うか、ホールにどう導入してもらうか、そしてユーザーにどう再び興味を持ってもらうか。その裏側には、メーカーとホールの現実的な事情も隠れているのです。
ちなみに型式名は、実際にホールの筐体でも確認できます。

遊技機には型式名や製造業者名などが記載されたシールが必ず貼られており、『L東京喰種』の場合は筐体右側面の下部にこのシール(加工処理を入れてます)があります。ここを見ると『L東京喰種CT』のように、実際の型式名が分かります。
普段はあまり意識しないものですが、遊技機であればこのシールは必ず確認できます。打つついでにチェックしてみると、メーカーごとの表記や貼付位置の違いも見えてきてちょっと面白いですよ。
